【中古住宅のリノベーション】選ぶ基準は?最適な住まいの探し方
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カテゴリー:リノベーションコラム
中古住宅を購入してリノベーションすると、500万円以上の費用が掛かるのが一般的です。
大きなお金が掛かるので、慎重に検討されているでしょう。
中古住宅に関しては、不動産情報や住宅会社の様々な情報があります。
こちらの記事では、リノベーションの専門家視点から、中古住宅のリノベーション、お住まいの選び方をご紹介します。
ぜひ参考にされてみてください。
目次
リノベーションとリフォームの違い
リノベーションというと、どのようなイメージを持たれるでしょうか。
よく聞くリフォームと、リノベーションは意味合いが異なります。
リノベーション
既存の住宅の構造や空間を活かしながら、大幅な改修や増改築を行い、新たな価値や機能を生み出す工事です。
単に現状を回復するだけでなく、住まいの質を向上させ、ライフスタイルに合わせた理想の空間を実現することを目的としているのがリノベーションです。
間取り変更、耐震補強、断熱性能向上、設備グレードアップなど、中・大規模な改修が中心です。
使用する材料や設備、工事内容によって大きく異なりますが、リフォームよりも高額になることが多く、数ヶ月から半年程度の工期が一般的です。
リフォーム
リフォームは、古くなった住宅を、建築当初の状態またはそれに近い状態に戻す工事を行います。
老朽化や機能低下した住宅を、安全で快適な住空間に蘇らせることが目的となるので、設備交換や修理・修繕が主な施工内容です。
具体的にはキッチンや浴室などの設備交換、内装の修繕、外壁塗装など、部分的な改修です。
一般的にはリノベーションよりも費用を抑えられ、数日、数週間程度の工期が多いです。
リノベーションとリフォームは、それぞれ異なる目的とメリット・デメリットがあります。
どちらを選ぶべきかは、住まいの状態やご希望、ご予算によって異なります。
「リノベーションがしたい」とお考えの場合でも、実際にどの部位を改修するか検討したところ、設備交換と内装リフォームで十分な場合もあります。
中古住宅購入後、どのような暮らしをされたいか、しっかりと検討するようにしましょう。
中古住宅の購入者像と目的
近年、中古住宅を購入してリノベーションされる方が増えていますが、どのような人が、どのような目的で中古住宅を購入してリノベーションするのでしょうか?特徴を見て行きましょう。
中古住宅購入+リノベーションを選ぶ人の特徴
ライフスタイル重視型
- ●理想の住まいにこだわりたい
- ●個性的な空間を作りたい
- ●新築では叶わない間取りやデザインを実現したい
- ●コストパフォーマンス重視型
予算内で理想の住まいを手に入れたい
- ●土地の選択肢を広げたい
- ●将来的に資産価値を高めたい
中古住宅購入+リノベーションの目的
理想の住空間を実現する
- ●新築や建売では難しい間取りやデザインを実現
- ●築年数や地域にこだわらず、希望に合う物件を見つけられる
- ●設備や内装を自分の好みに合わせてカスタマイズできる
コストパフォーマンスを追求する
- ●新築よりも割安な価格で、広い土地や立地の良い物件を購入できる
- ●リノベーション費用を部分的に抑えることで、予算内で理想の住まいを実現できる
- ●将来的に資産価値を高め、売却益を得られる可能性がある
資産価値
- ●耐震性や断熱性を向上させることで、建物の価値を高める
- ●希少性の高いリノベーション物件として、売却時に高値で売れる可能性がある
- ●周辺環境の変化やニーズに合わせて、柔軟に対応できる
専門家が教える賢い中古住宅選びのポイント
1. 目的と希望を明確
まず、リノベーションで何をしたいのか、どのような住まいを実現したいのかを明確にすることが重要です。
- ●ライフスタイルの変化や家族構成の変化に対応できる間取りに変更したい
- ●耐震性や断熱性を向上させ、快適で安全な住空間を作りたい
- ●キッチンや浴室などの設備をグレードアップしたい
- ●デザイン性を重視した、自分好みの空間を作りたい
などなど、具体的な希望を明確にすることで、それに合致する物件を見つけやすくなります。
2. 中古住宅の構造や基礎、耐震性をチェックする
中古住宅は、築年数や劣化状況によってリノベーションの難易度や費用が変わってきます。
構造
軸組工法、ツーバイフォー工法、鉄筋コンクリート造など、構造の種類によってリノベーションの自由度が異なります。
基礎
不同沈下やひび割れなどの欠陥がないか確認する必要があります。
耐震性
1981年6月以前に建築された物件は、耐震基準を満たしていない可能性があります。
耐震診断を受けることをおすすめします。
これらの点を専門家に調査してもらい、リノベーションに適した物件かどうか判断することが重要です。
3. 法規制や建築基準法を遵守できるか確認する
リノベーションには、法規制や建築基準法に基づいた制限があります。
- ●高さや容積率などの制限
- ●日当たりや採光に関する制限
- ●防火や耐火に関する基準
これらの制限をクリアできる物件を選ぶ必要があります。また、隣地との関係や建蔽率なども確認が必要です。
4. 将来的なライフプランも考慮する
リノベーションは、将来的なライフプランも考慮して行うことが大切です。
- ●家族構成の変化
- ●老後の住まい
- ●売却の可能性
など、将来子どもが生まれたり、高齢になったりした時のことを考えて、間取りや設備などを計画しましょう。
また、売却する可能性がある場合は、周辺環境や市場動向なども調査しておくことをおすすめします。
リノベーション会社の選び方
中古住宅リノベーションは、専門家にとっても難易度の高い工事です。
物件選びの段階から、建築士やリノベーション会社などの専門家に相談することをおすすめします。
会社選びの際は、戸建て住宅専門・マンション専門なのか、どのような間取り変更を得意としているのか、地元での実績もしっかり確認しましょう。
写真だけでなく、間取り図や before-after 画像があるとよりイメージが湧きやすいです。
施工後の住まい方や感想なども参考にすることができます。
また、リノベーションは住宅の構造を変える場合も多いので、工事完了後も長く付き合っていくものです。
保証内容や期間、アフターサービスがあるかもよく確認しましょう。
ホームページには、リノベーション施工事例を掲載していますので、ぜひこちらもご覧ください。